・RealVNCの導入
Win2kやWinXPのHomeEditionにはリモートコントロール機能が標準で付属されていなかったり、クライアント機能のみでリモートコントロールサーバーを起動することができなかったりします。
リモートコントロール機能が付いていないWin2kではコントロールすることもされることもできません。
また、WinXPのHomeEditionでは、リモートコントロールサーバーにアクセすることによってコントロールする機能は付いてるがリモートコントロールサーバーを起動できないので、コントロールされる側のコンピュータにはなれません。
リモートコントロール機能を代行してくれるリモートコントロールがRealVNCです。
LANで接続された環境であれば簡単にリモート操作が可能です。
RealVNCはフリーソフトで日本語版はこちらからダウンロードできます。
インストールの方法はインストーラーに従うだけなので省略します。
コントロールする方とされる方の双方にインストールする必要があります。
ただ、インストール最後に表示されるVNCサービスを開始にチェックすると
VNC Serverがサービスモードで起動するので、ウィンドウズにログオンしていない状態でもコントロールが可能です。(PCの電源が切れていたりスタンバイでは不可)
VNC Serverをサービスモードで起動すると自動的にタスクに常駐します。
操作や設定は非常に簡単です。
(1)VNC Serverの設定
VNC Serverの設定は、コントロールされる側のされる側の設定で、
パスワードを設定するだけで可能です。
タスクに常駐しているVNCサーバーアイコンをダブルクリックするか
[右クリック]→[オプション(O)]をクリックしてプロパティを開きます。
【認証】タブにある[パスワードを設定]をクリックして、
任意のパスワードを決めます。
Windowsファイアウォールの設定
WinXPの場合、OS付属のファイアウォールに跳ね返されることがあります。
ファイアウォールを無効にしておけば問題なくリモート接続できますが、
セキュリティ面のパフォーマンスが落ちるので例外設定で許可しましょう。
[スタート]→[コントロールパネル(C)]-[Windowsファイアウォール]を開きます。
[例外]タブに移動して
[プログラムの追加(R)]をクリック
プログラム(P)の一覧に「winvnc4」があれば選択して[OK]をクリック。
表示されていない場合は、
[参照(B)]をクリックして、
C:\Program Files\RealVNC\VNC4\winvnc4.exe
を手動で選択して[OK]をクリックします。
設定したパスワードでリモート接続できない場合は確認してみてください。
なお、別途セキュリティソフトを導入している場合は、ウィルスチェックとセットでファイアウォール機能が付いているのでセキュリティソフトのファイアウォールも例外処理が必要な場合があります。
VNC Serverの設定は以上です。
(2)リモートコントロールの方法
リモートコントロールはVNC Serverの設定した上で行います。
「VNCビューワの起動」を開きます。
場所は、
[スタート]→[すべてのプログラム(P)]→[RealVNC]→[VNCビューワ]→[VNCビューワの起動]
です。
サーバにコントロールしたいコンピュータ名を入力。
コンピュータ名でつながらない場合はIPアドレスを入力してみてください。
コントロールされる側のPCのVNC Serverに設定したパスワードを入力すると接続し、
接続先の画面が表示され遠隔操作が可能となります。
リモートコントロール接続中は、VNC Serverアイコンが黒くなります。
全画面表示とウィンドウ表示の切り替えもオプションで可能です。
【F8】キーを押すとオプションメニューがプルダウンします。
切断も【F8】オプションから行えます。
RealVNCの特徴
WinXP付属のリモートデスクトップ接続との違いは、
RealVNCではリモート中にそのまま動くので、
リモートされているPCの目の前にいる人と同時に操作することになります。
したがって、操作方法等を教えたりする場合には内線越しに操作方法を動かしながら説明できるので便利です。
逆に、こっそり遠隔操作で設定を変えたいときとかは不都合もあるかもしれません。
また、リモートしているPCから別のLAN上のPCをリモートすることも可能です。
その場合、自分が操作しているPCと接続してしまわないように気をつけましょう。
リモート接続しているPCからさらに自分に接続してしまうとハレーションを起こします。
遠隔地間でのリモート操作は、
インターネットを介したVPNやNAT機能等との組合せで可能です。
RealVNCのデフォルトでの使用ポート番号は5900番となっているので、
NAT機能を利用する場合は5900番のポートを設定します。
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