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LANの設定
必要機器を揃えて接続したら、LANの設定を行います。
LANの設定には、ローカルネットワーク内での住所と位置づけされている
IPアドレスサブネットマスクの2つの設定を行う必要があります。

また、ルーターを用いてインターネット接続も行うLANを構築する場合は、
デフォルトゲートウェイとDNSサーバーを指定する必要もあります。

デフォルトゲートウェイとDNSサーバーの指定については、
ルーターのIPアドレスを指定します。

ただし、IPアドレス自動認識の設定であれば、これらの設定は必要ありません。

自動認識の場合は、DHCPサーバーにより自動的にIPアドレスが与えられるので
アドレス管理が不要となる利点はあるが、
転送先検出の速度低下やNAT機能などの応用が利かないので、
IPアドレスは手動で設定することをおすすめします。

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・ネットワークの種類によるIPアドレス

IPアドレスの構成は、
前半部分のネットワークアドレスと後半部分のホストアドレスで形成されており、
クラス識別子によって「クラスA」「クラスB」「クラスC」の3種類のIPアドレスが存在します。
ネットワークアドレス部は、同一LAN内で統一する必要があります。
ホストアドレス部は、LAN接続機器の番号で重複の無いようにします。

普通の小規模ネットワークの場合は、
最もホスト数の少ないクラスCを用いることが一般的であり、
クラスCにおいても254台のネットワーク機器を接続することができます。

254台以上のネットワーク機器を接続する場合には、
その他のクラスBやクラスAを用いる必要があります。

IPアドレスのクラス分けは、
下図に示すように、2進数表示で左端から始めて0となる位置によって決定し、



に分類されています。
IPアドレスの表示は、通常10進数で表示されており、
2進数に置き換えるのは手間なので、
IPアドレスのクラスを確認するには、10進数表示で
クラスAでは、10.x.x.x
クラスBでは、172.16.x.x
クラスCでは、192.168.x.x
というのが一般的であります。

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・サブネットマスク

IPアドレスのクラス分けのみでは接続するホスト数の多すぎ、
さらにホスト数を調整したい場合にサブネットマスクを利用します。

サブネットマスクの役割は、
ホスト部分をネットワーク部分としてマスキングすると理解すれば簡単です。

サブネットマスクについてもIPアドレスと同様に2進数で考え、
2進数表示の[1]がネットワーク部分で[0]がホスト部分となります。
したがって、IPアドレスのネットワーク部分については、
サブネットマスクは[1]となり、
それぞれのクラスのホスト部分における[0][1]の調整となります。

クラスCのIPアドレスにおけるサブネットマスクの設定例として、



ホスト部分の4ビットをマスキングするサブネットマスクを設定すると、
ホストアドレスの設定(10進数)は、1〜254→1〜15となり、
最大接続台数を254台から15台とすることができます。

必要以上のホスト数を抱えることにより、LANにかかる負担が大きくなるので、
LANの構築する際には、接続台数を考慮してIPアドレスとサブネットマスクの設定を行います。


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